「カバラン(Kavalan)」は、台湾で誕生したシングルモルトウイスキーで、今や世界のウイスキー愛好家から高い評価を得ています。高温多湿な台湾の気候による急速な熟成と、こだわりの樽使いが生み出すリッチでフルーティーな味わいは、スコッチやアイリッシュとも異なる独自の個性を放っています。ここでは、カバランの歴史や特徴、主要ラインナップ、テイスティングノートを詳しくご紹介します。
カバランの歴史
カバラン蒸溜所は2005年、台湾の宜蘭(イーラン)に建設されました。設立したのは食品大手「金車グループ」で、当時台湾には本格的なウイスキーづくりの文化がほとんど存在しませんでした。
しかし短期間で世界的なコンペティションにて数々の受賞を果たし、2015年には「ワールド・ウイスキー・アワード」でカバラン ソリスト ヴィーニョ・バリックが世界最高賞を受賞。台湾発のシングルモルトは一気に世界の注目を集めました。
ブランドの特徴
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高温多湿な気候による急速かつ力強い熟成
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多彩な樽使い(バーボン、シェリー、ワイン、ポートなど)
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フルーティーで芳醇な味わい
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世界のウイスキーコンペで数々の受賞歴を誇る
主要ラインナップ
カバランは幅広いレンジを展開しており、シングルモルト初心者からマニアまで楽しめます。
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クラシックシングルモルト:フルーティーで親しみやすい定番ボトル。
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カバラン コンサートマスター:ポートワイン樽フィニッシュによる華やかな甘み。
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ソリスト シリーズ:シェリーやワイン樽などを用いたカスクストレングス。濃厚でパワフル。
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ディスティラリーセレクト:カジュアルに楽しめるシリーズ。
テイスティングノート(カバラン ソリスト ヴィーニョ・バリックを例に)
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香り(ノーズ):トロピカルフルーツ、キャラメル、チョコレート、スパイス
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味わい(パレット):熟したマンゴーやパパイヤ、バニラ、ワイン樽由来のリッチな甘み
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余韻(フィニッシュ):長く温かみのある余韻、果実とウッドの調和
おすすめの飲み方
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ストレート:樽由来の個性と果実味をダイレクトに堪能
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ロック:氷で冷やすと南国フルーツの甘さが際立つ
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ハイボール:クラシックシングルモルトやディスティラリーセレクトは爽快感が心地よい
まとめ
カバランは、台湾が誇る革新的シングルモルトです。
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2005年創業という新興ながら世界的評価を確立
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高温多湿な気候と多彩な樽使いによる独自の味わい
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世界のコンペティションで受賞歴多数
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フルーティーでリッチな個性は唯一無二
スコッチやジャパニーズとは異なる新しい世界の扉を開く一杯として、ウイスキーの幅を広げたい方に強くおすすめできる存在です。

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