「戸河内(とごうち)ウイスキー」は、広島県廿日市市の山奥にある旧鉄道トンネルで熟成される、非常にユニークなジャパニーズウイスキーです。外気に触れることなく、年間を通して温度と湿度が安定したトンネル内で樽を寝かせることで、滑らかで上質な熟成感を持つウイスキーが生まれます。ここでは戸河内ウイスキーの歴史や特徴、テイスティングノートをご紹介します。
戸河内ウイスキーの誕生背景
戸河内ウイスキーを手掛けるのは「サクラオブルワリーアンドディスティラリー」(旧:中国醸造)。1918年創業の歴史ある酒造メーカーで、清酒や焼酎の製造で培った技術をもとにウイスキーづくりへ挑戦しました。
特徴的なのは「旧JR可部線の鉄道トンネル」を熟成庫として利用している点です。トンネル内は夏も冬も気温が約14℃前後で安定しており、樽熟成に理想的な環境を提供しています。
特徴
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熟成庫は旧鉄道トンネル
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一年を通じて安定した温度・湿度による理想的な熟成環境
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ブレンデッドウイスキーを中心に展開
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ソフトでまろやかな口当たりが魅力
テイスティングノート
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香り(ノーズ):はちみつやバニラの甘い香り、シトラスの爽やかさ、ほのかなウッディさ
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味わい(パレット):柔らかな麦の甘み、ナッツやキャラメルのコク、ドライフルーツのニュアンス
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余韻(フィニッシュ):穏やかでスムーズ、心地よい甘さと樽香が静かに続く
おすすめの飲み方
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ストレート:トンネル熟成による柔らかな味わいをじっくり楽しめる
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ロック:冷却によってシトラス感が引き立ち、爽快さが増す
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ハイボール:軽快で飲みやすく、食中酒としてもぴったり
まとめ
戸河内ウイスキーは、広島の自然と独自の熟成環境が育んだ唯一無二のジャパニーズウイスキーです。
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旧鉄道トンネルで熟成された特別な環境
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柔らかく親しみやすい飲み口
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幅広い飲み方で楽しめる万能さ
ジャパニーズウイスキーの奥深さを知る上で、ぜひ一度味わっていただきたい一本です。

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